ナスのアク抜きをする時間と理由は?苦いのを気にならなくする調理法は?
ナスのアク抜きをするとき、時間は何分くらいすればいいかわかりにくいですよね。
ナスのアクの取り方には3種類の方法があるんですが、それぞれ時間が違います。
水にさらす方法と塩水にさらす方法、塩をふりかけてアク抜きするというやり方です。
それぞれの時間の目安についてお伝えしますね。
ナスのアク抜き 時間は何分くらい?
- 水にさらしてアク抜きをする場合
水にさらしてアク抜きをするときの時間は、10分が目安です。
10分以上おいてしまうと風味が落ちたり、色が悪くなってしまったりしますので、うっかり忘れてしまわないように気を付けてください。
- 塩水にさらしてアク抜きをする場合
塩水を使えば時間が半分で済みますので、時短になりますよ。
- 塩をふりかけてアク抜きする場合
塩をふりかけてアク抜きするときは、切った大きさにもよるのですが大きめに切った時は5分程度、薄くスライスした時は3分くらいを目安にしてください。
塩をふりかけると色のついた水分が出てきますので、それをキッチンペーパーなどで綺麗に拭き取ってから調理します。
なすのあく抜きをする理由とは?
あく抜きをするのが面倒だな~って思うときもありますよね。
どうしてあく抜きが必要なのか、その理由を知っていますか。
なすのアクは、ポリフェノールの仲間であるクロロゲン酸が主な成分です。
赤ワインなどの渋みの成分と同じものなんですが、ポリフェノールと言えばからだにいいものとして知られていますよね。
このようになすのアクは決して体に悪いものではないのですが、えぐみや渋みをかんじたり、調理の仕方によっては黒っぽく変色してしまうことから、あく抜きをするのが一般的なのです。
なので、あく抜きを忘れたからと言って健康に害があるなんてことはありません。
でも、せっかくのお料理が黒っぽくなったり、えぐみがあったりしたら嫌ですよね。ですから、色や素材の味を大事にする日本料理では必ずあく抜きをするんですよ。
最近のなすはえぐみが少ないものもあるので、あく抜きをせずに使っている人も一定数いるようです。
また、すぐに加熱調理する場合はあく抜きは必要ないという説もあります。
切り口が黒ずんでくるのを防ぐためにあく抜きをするのですが、あくは熱に弱いので加熱するなら必要なしと言う考え方です。
焼きナスのように、まるのまま焼く場合もあく抜きは必要なしです。
炒め物や揚げ物にするときは、水を使ったあく抜きをしないほうが油跳ねなどもしないので処理としては楽ですね。
なすが苦いのがニガテな人のための調理法
なすって、時間がたてばたつほど苦みが増してしまいますよね。
新鮮なうちに食べ切るのが一番ですが、野菜室で出番がないまま一週間経ってしまったりすることも・・・。
そんなときの苦みって、あく抜きしたくらいじゃ抜けなかったりしますよね。
残り物のなすが苦そうだけど捨てるのはもったいないしどうしよう、そんなときに苦みを感じにくくする調理法をご紹介しますね。
おすすめは、甘みを感じられる玉ねぎやコーンと一緒にトマト味で煮込み料理にすることです。
ラタトゥイユなんかおすすめですよ!
なすのアクは、油を使った料理だと気になりにくくなります。
油をしっかり使って、焼きナスにしたり揚げなすにするのもいいですよ。
さらにチーズをのせてみたり、甘めの味噌をつけて食べたりすると苦いのが気にならなくなりますよ。
なすの苦みって一度味わってしまうと、今日のなすはどうだろう・・・と心配になってしまいますよね。
気になるときはぜひ、ご紹介した調理方法を試してみてください。
まとめ
ナスのアク抜きをする時間と理由についてお伝えしました。
旬である7月から9月ごろのなすは、栄養も苦みの成分も濃く感じられるようです。
健康に害があるわけではないけれど、色味や味の点からあく抜きは必要なんですね。
たしかに、なすのえぐみは苦くて食べにくいですものね。
苦いかも、と思ったときはトマト煮込みや油を使った料理に使ってみてください。