おせちの詰め方の意味と重箱への入れ方は?タブーはある?

金色の背景の上に置かれた重箱に入ったおせち料理
今ではレストランや通販などでお重ごと買うことも増えているおせちですが、人数が多くなかったり中身の量が足りなかったりと手作りで頑張るご家庭も多いですね。

しかし、初めておせちを作るときや新しく買ったお重を使うときは、どうやって詰めていいかよくわからないものです。

家庭料理ですのでもちろん自己流でいいのですが、最低限のしきたりは知っておきたいですね。

おせちの意味と詰め方パターンをご紹介していきます。

おせちの詰め方には意味がある!

おせちを重箱に詰めたのは意外と歴史が浅く、明治ごろとも昭和ごろともいわれています。

神様にそなえる「御節供(おせちく)」という料理と、年賀のお客様と食べる料理の「食積(くいつみ)」が融合して、今のようなお重のおせちになりました。

現在と同じで、お店で販売するようになったころから重箱化が進んだという説もあります。

重箱の段数は現在では3段くらいが主流ですが、5段が最も豪華な形です。

一番上の段から説明していきますね。

1.「一の重」…祝い肴(※)と口取り(甘いもの中心)をいれます
2.「二の重」…海の幸を中心とした焼き物をいれます
3.「三の重」…煮しめをいれます
4.「与の重」…酢の物やあえ物をいれます
5.「五の重」…神様のために空にしておきます

※関東では黒豆・数の子・田作りです。関西では黒豆・数の子・たたきごぼうです。

3段のお重の場合は、2段目に上記の「二の重」と「与の重」を一緒にいれます。

上の段に祝い肴と紅白なますをいれ、2段目にかまぼこ・伊達巻・黒豆・栗きんとんなどの口取りをいれ、下の段に煮しめをいれると書いてる本もあります。

品数を減らしたい場合はこちらの詰め方がいいかもしれませんね。

おせちの重箱の入れ方のポイント

枡かけと市松に仕切られたおせち料理の入った重箱
重箱に詰めていくときの仕切り方も伝統的なものがたくさんあります。
縁起のいいもので、家庭で真似しやすい簡単なフォーマットをいくつかご紹介しますね。

  • 市松(9マス)
  • チェック模様に四角く区切って、9個に小さく仕切る方法です。
    中央に、竹風の容器に入ったイクラや大き目のエビを入れると華やかに見えます。

  • 七宝(7マス)
  • 中央に丸い容器を置き、周囲を放射線状に6個に区切る方法です。
    小分け容器がなくても、小ぶりな器があればできるので簡単です。とても縁起のいい盛り付け方です。

  • 段取(3マス)
  • 横にまっすぐ3分割する仕切り方です。
    量をたくさんいれられますし、調節がしやすく便利です。

  • 枡かけ(3マス・5マスなど)
斜めに3分割する仕切り方です。
中央の列に小さい器にいれた、細々したおかずを並べて盛るのもおすすめです。


おせちのタブーはあるの?

バツ印の札を挙げるスーツ姿の女性の様子
おせちの詰め方のタブーは「数」に関係するものが多いです。

お重の段につめる品目の数が、偶数(特に4)になるのはよくありません。

また、かまぼこなど、数を数えられるものを偶数で盛り付けるのも避けた方がいいです。

本来は、牛肉や豚肉など4つ足の動物の肉をおせちにいれるのもタブーです。

しかし最近の市販のおせちをみても、そこまでしきたりに忠実なものはありません。

日本人の嗜好も変化してきているので、2段目にはローストビーフやハムが入っているおせちもありますし、和・洋・中で3段になっているおせちもあります。

おせちは上の段の祝い肴から食べるのがルールなので、そこはきちんと守って、あとは家人の好きなものを入れるのも手作りおせちの楽しみだと思います。

まとめ

おせちの重箱の詰め方と意味についてご紹介しました。

元旦は1年のはじまりの日ですから、おせちは仕込んで食べるだけにして、バタバタせずゆったりと過ごしたいものですね。

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