料理酒とみりん両方いれるのはなぜ?意味がある?代用できないの?
料理本やレシピを見ていると、料理酒とみりんの両方を加えると書かれていることがあります。
料理酒とみりんって同じアルコールのようなものだし、どちらか一方でいいんじゃないの?
と思ったりしますよね。
なぜ両方使うのでしょうか。
それぞれの役割や意味について覚えておくと、スッキリしますよ。
料理酒とみりん両方いれるのはなぜ?
実は料理酒とみりんって、似たような物だと思いがちなのですが、それぞれ違った効果があるんです。
料理酒には料理酒の効果があり、みりんにはみりんの効果があり、それは同じではありません。
ですから、レシピに両方が書かれているのなら、それぞれ意味があってのことですので、両方を入れましょう。
料理酒とみりんの意味とは?
では、料理酒とみりんの意味って何なのでしょうか。
それぞれ説明しますね。
料理酒は、魚などの臭みを消す効果があります。
また、たんぱく質を分解するので食材を柔らかくする効果もあるんです。
ほかにも、うま味を加えたり風味が豊かになったり、料理の仕上がりが早くなったりします。
料理酒は普通の日本酒とは違って、食塩や香料が加えられて料理用に加工されています。
お酒として飲めないものは課税対象からも外れるので、料理酒は値段が安いのです。
料理酒も種類によって料理の味が変わったりしますので、いろいろ試してお気に入りを見つけておくといいですね。
みりんは、甘みと香り付けのほかに、照りとツヤを出すために使います。
また、煮崩れを防いでくれるのもみりんの役割です。
芋が崩れてしまって輝きのない肉じゃがは、ちっとも美味しそうじゃないですよね。
みりんの役割は大事で、おなじことを料理酒が出来るかと言ったらそうではないんです。
みりんはお酒と違って食材を固くします。
だから煮崩れが防げるのです。
料理酒をみりんで代用できる?
料理酒をきらしてしまったとき、みりんで代用することは出来るのでしょうか。
みりんには、みりん風調味料と本みりんの2種類があります。
本みりんには、アルコールが14%程度含まれています。
ですので酒税がかかっているし、お酒をあつかっているお店でないと買うことが出来ません。
みりん風調味料にはアルコールはほとんど含まれていませんし、値段も安いです。
このみりん風調味料を、料理酒の代用として使うのはちょっときびしいです。
本みりんはアルコールが含まれているので、料理酒に近い効果は期待できます。
本みりんなら、ほぼ代用できると考えてよいでしょう。
ただし料理酒よりは甘みがあるので砂糖の量を調節するなど、工夫が必要です。
まとめ
料理酒とみりんの違いがわかっていただけましたか。
それぞれ意味が違うから、両方を使う必要があるんですね。
みりんにも2種類あり、本みりんとみりん風調味料では味の仕上がりも違ってきます。
煮物などには本みりんがおすすめです。
アルコールの入っていないみりん風調味料はドレッシングなど加熱しないものに使うといいですよ。
美味しい料理を作るために、これからは使い分けをしてみてくださいね。